「今年はインフルエンザが流行するのが早い」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実際、2026年のインフルエンザは例年の流行シーズンよりもかなり早い段階から患者数が増えています。
厚生労働省は2026年9月11日に、2026/2027シーズンのインフルエンザ発生状況を公表しました。さらに、埼玉県では8月26日に流行期入りが発表され、9月上旬には定点医療機関あたりの報告数が4.57人まで増加しています。厚厚生労働省+2
現在の流行状況に加えて、インフルエンザの潜伏期間や主な症状、感染しやすい時期、家庭でできる予防対策、受診の目安について最新情報をもとに分かりやすく解説します!
2026年のインフルエンザは「早い時期から流行」
インフルエンザは一般的に秋から冬にかけて流行するイメージがありますが、2026年は例年より早い段階から患者数が増えています。
2026年第36週(8月31日~9月6日)の埼玉県では、定点医療機関から報告された患者数が799人、定点当たり4.57人となり、すでに流行期に入っています。
また、東京都でも8月下旬には流行開始の目安となる「定点当たり1.0人」を超え、2026/2027シーズンは例年より早い流行入りとなっています。
つまり、「まだ9月だからインフルエンザは大丈夫」とは言い切れません。
今シーズンは、秋口からインフルエンザへの注意が必要な状況です。
インフルエンザの潜伏期間はどのくらい?
インフルエンザの潜伏期間は、一般的に1~3日程度とされています。
感染してすぐに症状が出るとは限らないため、「昨日は元気だったのに、今日は急に発熱した」というケースも珍しくありません。
また、インフルエンザは症状が出る前から周囲に感染させる可能性があります。
厚生労働省によると、一般的に発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出するとされています。厚厚生労働省+1
そのため、本人にまだ症状がない段階でも家族や職場などに感染が広がる可能性があります。
インフルエンザの主な症状
インフルエンザでは一般的な風邪と似た症状が出る一方、比較的急激に全身症状が現れることがあります。
代表的な症状は次のとおりです。
- 38℃以上の発熱
- 急な悪寒
- 頭痛
- 関節痛
- 筋肉痛
- 強い倦怠感
- のどの痛み
- 咳
- 鼻水・鼻づまり
特に「急に熱が出た」「体が重く、関節や筋肉が痛い」といった場合は、インフルエンザの可能性も考えられます。
ただし、すべての人に同じ症状が出るわけではありません。
発熱が目立たないケースもあるため、「熱がないからインフルエンザではない」と自己判断するのは避けましょう。
インフルエンザはどうやってうつる?
主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。
感染者の咳やくしゃみなどによってウイルスを含む飛沫が周囲に広がり、それを吸い込むことで感染することがあります。
また、ウイルスが付着した手で口・鼻などを触ることによって感染する可能性もあります。
家庭内では、同じ部屋で長時間過ごしたり、タオルや身の回りの物を介したりすることで感染が広がることがあります。
「家族の一人が感染したら、家族全員が感染してしまった」ということを防ぐためにも、早めの対策が大切です。
今日からできるインフルエンザ対策
インフルエンザの感染を完全に防ぐことは難しいものの、感染リスクを下げるためにできることがあります。
1.こまめに手を洗う
外出から帰ったとき、食事の前などには石けんと流水で丁寧に手を洗いましょう。
特に人混みから帰宅した後は手洗いを習慣にすることが大切です。
2.咳やくしゃみがあるときはマスクを
咳やくしゃみが出ているときは、周囲に感染を広げないための「咳エチケット」を心がけましょう。
人混みや医療機関など、感染リスクが高い場所では、状況に応じてマスクを使用することも有効です。
3.部屋の換気をする
寒い時期は窓を閉め切りがちですが、こまめな換気を心がけましょう。
特に家族が集まる部屋や職場、会議室など、人が多く集まる場所では換気が重要です。
4.十分な睡眠と休養をとる
忙しいと睡眠時間が短くなりがちですが、体調管理の基本は十分な休養です。
バランスのよい食事と十分な睡眠を心がけ、体調を崩さないようにしましょう。
厚生労働省も、手洗い、適度な湿度の保持、十分な休養、バランスのとれた栄養、換気などをインフルエンザ対策として挙げています。
5.予防接種を検討する
インフルエンザワクチンには、感染した際の発症を抑えたり、重症化を防いだりする効果が期待されています。
ただし、ワクチンを接種したからといって感染や発症を完全に防げるわけではありません。
ワクチン接種に加えて、手洗いや換気などの日常的な感染対策を組み合わせることが大切です。厚厚生労働省+1
「インフルエンザかも?」と思ったら
突然の発熱や強い倦怠感、関節痛などが出た場合はインフルエンザの可能性があります。
無理をして学校や職場へ行くのではなく、できるだけ外出を控えて休養しましょう。
受診する場合は事前に医療機関へ電話などで相談し、受診方法を確認してから訪れると安心です。
また、抗インフルエンザウイルス薬は発症から48時間以内に使用を開始すると、発熱期間を通常1~2日程度短縮する効果が期待されています。
薬が必要かどうかは年齢や症状、基礎疾患などによって異なるため、医師に相談しましょう。
熱が下がったら、すぐ外出してもいい?
ここも注意したいポイントです。
熱が下がったからといって、すぐに感染力がなくなるとは限りません。
厚生労働省によると、発症後も数日間はウイルスを排出する可能性があります。学校については、原則として「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで」が出席停止期間とされています。幼児の場合は解熱後3日です。厚厚生労働省
大人の場合も、熱が下がった直後に無理をして出勤・外出するのではなく、体調を十分に確認し、周囲への感染にも配慮することが重要です。
特に注意したい人
インフルエンザは多くの場合、適切な休養や治療によって回復します。
一方で、高齢者や基礎疾患のある方などは重症化する可能性が高くなるとされています。肺炎などの合併症につながることもあります。
小さなお子さんや高齢者がいる家庭では、家族の誰かに症状が出た場合ではきるだけ感染を広げないよう早めに対策しましょう。
こんな症状があれば早めに医療機関へ
インフルエンザが疑われる場合でも、症状が軽ければ自宅で休養しながら経過を見ることがあります。
ただし、次のような場合には早めに医療機関へ相談しましょう。
- 高熱が続いている
- 息苦しさや呼吸が苦しい
- 意識がもうろうとしている
- 水分が十分にとれない
- 強い脱水症状がある
- 症状が急速に悪化している
- 高齢者、乳幼児、妊婦、基礎疾患のある方に強い症状が出ている
特に意識障害や呼吸困難など、明らかに重い症状がある場合は通常の受診相談ではなく、緊急性を考えて対応してください。
まとめ|2026年は早めのインフルエンザ対策を
2026年のインフルエンザは、例年より早い時期から流行が始まっています。
埼玉県では8月から流行期に入り、9月上旬にも患者数が増加しています。
今年は「冬になってから対策すればいい」と考えず、今の時期から感染対策を始めることが大切です。
ポイントをまとめると、
- インフルエンザの潜伏期間は通常1~3日程度
- 急な発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、強い倦怠感などが特徴
- 発症前から周囲に感染させる可能性がある
- 手洗い、咳エチケット、換気を習慣にする
- 十分な睡眠とバランスのよい食事を心がける
- ワクチン接種も重症化予防などの観点から検討する
- 症状があるときは無理に外出しない
- 強い症状や重症化リスクがある場合は早めに医療機関へ相談する
インフルエンザは、ちょっとした油断から家庭や職場、学校などで一気に広がることがあります。
「手洗い」「換気」「咳エチケット」「休養」という基本的な対策を一人ひとりが続けることで、自分自身だけでなく、大切な家族や周囲の人を守ることにもつながります。
今年は例年より早い流行となっているからこそ、早めの備えを心がけましょう。
※本記事は2026年9月15日時点で公表されている情報をもとに作成しています。流行状況や自治体の対応、ワクチンに関する情報は更新される可能性があります。症状や治療については、個々の状況に応じて医療機関へご相談ください。
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